今回の手記は「小泉純一郎、訪朝の期待と不安」についてお話します。

日本の総理としてはじめて小泉首相が明日9月17日に北朝鮮を訪問する事になりました。この事は日本の歴史上画期的な事であり、又全世界が注目している一大イベントでもあります。
訪朝の意味と期待についてはすでにマスコミで発表されたとおりですが、小生はその期待の裏に一抹の不安を感じることをおぼえます。この不安が取り越し苦労であればよいのですが又そうである事を願っております。

アメリカの国益についてはすでに皆様にはコラムでお話していると思いますが、ブッシュ政権はイラクに対して軍事行動を早急に開始すべく同胞国や友好国を説得し、国連決議を自国に有利になるよう働きかけを強めております。
しかしながら、ブッシュ政権の
一国主義政策は他の国には共感を得ることが出来ず、彼の目的達成には時間がかかる様相を呈してきました。
すでにご存知のように21世紀において自国の国益の為に無くてはならないものとはエネルギー資源である石油を如何に確保するかと言う事にかかっております。

ブッシュ親子が2代にわたり何故小国イラクに固執するかと言う事は世界第二の石油埋蔵量を持つイラクを自国の管轄下に置くことでした。
湾岸戦争でアメリカは大きな過ちを犯しました。
それは戦争で勝利しながらイラクを自国の管轄下に置くことをしなかったと言う事です。
しかし、この事はしなかったと言うよりも国際世論により出来なかったという方が事実です。
その事が現在のアメリカの抱える重大な失政であり、
世界第一の石油消費国の誤りでもありました。

先のコラムでお話しましたように何ゆえアメリカがソビエトに近づかなければならなかったか?又何のメリットも生まないアフガニスタンを攻略しなければならなかったかについてはもうお分かり頂けた事と思います。
しかし、ソビエトもつい最近までは敵対国であり今後アメリカの目論見どおりに石油を輸入できると言う確約はありません。
ソビエトはアメリカに石油を売る前に以前の同胞国である中国に販売網を広げる事を考えるでしょう。
その方がより低コストに供給出来るからです。

その様な事からアメリカは何が何でも世界第二位の石油埋蔵国イラクを自国の管轄下に置く必要があるわけです。

ここに小生の小泉訪朝に一抹の不安を覚える点があります。
皆様もアメリカの国益に対する考えは尋常ではない事はおわかりだと思います。

日本に対する逆宣戦布告(パールハーバー奇襲はアメリカによって巧妙に仕組まれたもの)によって日本を自国の統治下に置いた後、憲法もアメリカで作った物を押し付け現在も自国の手足のごとく操っている事は規制事実です。
又、
ケネディ大統領暗殺も彼が起こしうる出あろう核戦争を阻止する為に自国のアメリカ人によって演出された暗殺である事はすでに解明されております。
又、昨年の9月11日に
アメリカで起こったテロ事件については小生がコラムでお話しましたように政府の中枢部の要人はその事を察知しながら見過ごして来ました。

このような事からアメリカは自国の国益にかなう事であればたとえ自国の大統領でさえ抹殺してきました。
ここで小生が一番気がかりな事は今のブッシュ大統領において一番国益にかなう事件を起こす事が出来ればその事は彼が考えていた事が一挙に2つも解決する事になるのです。
一つは彼が一番やりたがっているイラク攻撃ともう一つの悪の枢軸である北朝鮮を同時に潰せると言う事です。
そしてそれに対して全世界は絶大なる支持と賞賛を与え、同盟国である日本をはじめそれに要する資金を何の苦労も無く手にする事が出来るでしょう。
今、アメリカが絶対にしなければいけない
世界戦略事業戦争しか有りません
その事についても小生のコラムでお話していると思いますが、現在アメリカはそこまで追い詰められているのです。
その為アメリカは手段の為には同盟国の一個人の生命など考える必用はありません。
その事によってアメリカの国益を守る事が出来るのならば単なるスケープゴートでしかありません。

又、その事がアメリカによって行われたと言う事が数十年後に解明されたとしても今の日本、将来の日本はアメリカに対し何の行動も起こす事が出来ないでしょう。
9月17日の小泉首相の乗った政府専用機が一発の国籍不明のミサイルによって跡形も無く消え去る事がない事をただ祈っております。

今回の小生の手記は
推理小説と言う軽い考えでお読みいただければ幸いです。

小泉首相訪朝の成功とそれに伴って起こるであろうアジア全体の平和をただただ祈るだけです。



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